教授あいさつ

to be the place of hope.
希望を届ける場所であり続けたい。
このたびは鹿児島大学眼科のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。 2025年7月より、鹿児島大学眼科の教授を拝命いたしました寺﨑寛人と申します。 当科は、南九州一帯、そして多くの離島を抱える鹿児島県において、眼科医療の“最後の砦”としての役割を果たしてきました。網膜疾患をはじめ、緑内障、角膜疾患、外眼部疾患など幅広い専門領域をカバーし、高度な診療を提供できる体制を整えております。今後もこの体制を維持・発展させ、地域に根ざした眼科医療を支えてまいります。 鹿児島県では今後20年間で75歳以上の高齢者がさらに増加すると予測されています。一方で、それを支える若い世代は20%以上減少する見込みです。そのような中で、眼科受診の遅れや重症化によって、より重篤な症例が大学病院に集中することが想定されます。こうした社会の変化に備え、診療だけでなく、教育・研究の面からも持続可能な眼科医療を支えていく必要があります。
私は、医学部の学生や若手医師に対して「眼科は、治療によって光を取り戻し、患者さんに大きな喜びをもたらすことができる診療科です」と伝えています。実際、視力の改善を通じて患者さんの生活の質を大きく高められる眼科は、非常にやりがいのある分野です。
しかしながら、治療抵抗性の疾患や、いまだ有効な治療法が存在しない疾患も少なからず存在しており、そうした病と日々向き合っておられる患者さんも数多くいらっしゃいます。だからこそ、そうした方々にも希望を届けられるような医師・研究者を一人でも多く育成したいと考えています。
そのために、私たちは新しい治療法の開発や研究にも積極的に取り組み、臨床・研究・教育のすべてにおいて「希望を届ける眼科」を目指してまいります。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
教授