鹿児島から眼科学の技術発展と研究に貢献する 鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 眼科学分野

鹿児島市桜ヶ丘8-35-1
tel.099-275-5865

大学院生の声 芳原直也

2013年10月より、鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 先進治療科学専攻 感覚器病学講座 眼科学分野において、坂本泰二教授をはじめ、各分野の先生方のご指導のもと研究を行っております。

現在、当科で特に力を入れている分野の一つが、画像解析による眼球形態や疾患の解明の研究です。眼科検査機器の進歩はここ最近かなり著しいものがあり、これらが眼科診療を一変させていることは間違いありません。形態評価のみならず、最近の検査機器は機能評価するものにまで進化しつつあります。

疾患を見るうえで、病態の形成や治療の予測のために、これらの機器が無視できない現状にある中、画像から得られる膨大な情報の中から、さらに新たな発見が得られる可能性も秘められています。こうした流れの中で、自分も大学院にいる間、画像の定量化とその解析の研究をいくつか行ってきました。

これらの研究成果については、ともに2014年、2015年のThe Association for Research in Vision and Ophthalmology(ARVO)をはじめ、 国内の学会でも何度かその成果を発表させていただく場を与えてもらいました。さらには、2015年12月の網膜硝子体学会で優秀演題シンポジウムとして取り上げていただくまでになりました。

一方、基礎研究でも園田祥三先生をはじめ、多くの先輩方のおかげで実現可能となった極性を持つ網膜色素上皮細胞を用いる実験によって、病態や薬物動態のメカニズムについて研究も行ってきました。

これらの研究は、黄斑変性症をはじめとする現在眼科でも注目を集める分野で、今後もさらなる病態解明に向けて、研究を進めていければと思うところです。臨床研究・基礎研究ともに充実した内容が多く、眼科という「学問」の奥深さを日々感じて生活しております。興味のある方は、一度は大学院での研究をおすすめします。

大学院生の声 芳原直也
上段 : 2014年 ARVOにて (オーランド) / 下段 : 2015年 ARVOにて (デンバー)